「こんなことは当たり前だろう」と思わずに丁寧に書きましょう
「専門家にとって当たり前のことが素人にとっては知りたい情報」という話を聞かれた事があるかもしれません。
「自分は当たり前と思うことでも丁寧に書く」と思われるかもしれませんが、少し気を抜くと省略してしまうことがよくあります。
どのような点に気をつければ良いのかをご紹介したいと思います。
他のサイトに書かれている情報
「この説明は他のいろんなサイトにも書かれているから、わざわざ書かなくてもいいだろう」と思ってしまうことがあります。
例えば「SEO」という言葉。
SEOとは検索エンジンの検索結果であなたのサイトが上位に表示されるようにする対策ですが、いきなり「SEO」と書いてしまうと意味がわからない人もたくさんいます。
あなたのサイトの記事の中にわからない表現があった場合、わざわざ他のサイトで語句を調べて、あなたのサイトの記事を読み進めるでしょうか。
あなたのサイトの中に意味がわからない単語が多くあった場合、ほとんどの人が他のサイトに移動してしまうのではないでしょうか。
今見て頂いているこのサイトの別ページに『集客できる記事を書くポイント』というページがあります。
このページの内容は、他のサイトでも似たような情報はたくさんあります。
しかし、「他のサイトに書かれていますから、詳しくは他のサイトを見て下さい」としてはいけません。
むしろ「他のサイトで書かれているよりも、丁寧にわかりやすく書こう!」という気持ちで書いています。
徹底的に見る人目線で記事を書きましょう。
面倒くさがらない
先程、例に挙げました「SEO対策」の一つに「共起語」という概念があります。
SEO対策をおこなっている人の中ではわりと知られている言葉なのですが、いざわかりやすく説明しようとすると意外と面倒です。
しかし、ここで面倒くさがって適当に流してしまってはいけません。
先程の『集客できる記事を書くポイント』のページでは「共起語」を以下のように説明しています。
共起語とは
共起語とは、文章の中で、ある単語と一緒に頻繁に使われる単語です。
同じ意味の言葉ではなく、「意味は全く違うけれども、セットでよく使われる言葉」というイメージです。
例えば、「タックス」と「税」は同じ意味ですよね。
これは共起語ではありません。
「税」に関して書かれている文章の中でよく使われる「納付」「申告」などが「税」の共起語になります。
「ぜい」と書かれていた場合、税理士の先生であれば、真っ先に「税」と思い浮かべると思います。
しかし「ぜいをつくす」と言う文字を見れば「贅を尽くす」と思い浮かべるでしょう。
「贅」の共起語は「尽くす」です。
検索エンジンは、「ぜい」と平仮名で書かれていても、「つくす」という共起語が含まれていることで「このページは『税』ではなく『贅』に関する情報が載っているのだな」と判断します。
ですから、キーワードばかりではなく、関連する語(共起語)を上手に使いながら文章を書く事もポイントとなります。
こうやって例をあげて説明すると、この語句に関して全く知識が無い人にも理解していただけるようになります。
正直言って、こうやって判りやすく説明しようとすることは大変なのですが、そこは面倒くさがらずに頑張って書くように努力しましょう。
あなたのサイトで完結できるようにする
例えば「相続放棄」に関して困っている人が、あなたの相続放棄に関するサイトに辿りついたと想像して下さい。
あなたがサイトを作る場合、その相続放棄に関して困っている人が、あなたのサイトの中の情報を見ただけで全て問題が解決できるようにするつもりで記事を書きましょう。
もちろん最終的にはあなたに仕事の依頼が来ることが目的です。
「全部情報を公開してしまったら、私のところに仕事の依頼が来ないんじゃないの」と思われるかもしれません。
しかし、どれだけ丁寧に書いても、クライアント自身で手続が出来ない場合も多いものです。
情報を載せる事でクライアント自身が手続をしてしまうというリスクよりも、それだけ沢山の情報を持っているあなたに対するクライアントの信頼感が増して仕事を依頼してくるメリットの方が大きいと言えます。
手続のノウハウとなるような、本当の「肝」になる部分まで開示する必要はありませんが、基本的な語句の説明や申請の流れのようなものは、出来るだけ丁寧に書かれることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私も自分で文章を書いていて、専門用語を判りやすく説明することはとても難しいと感じます。
また、自分が判っていることを丁寧に説明することは面倒だと感じると言うこともよく判ります。
しかし、それはあなた以外のみんなが同じ思いなのです。
ですから、丁寧に判りやすく説明することで他のサイトと差別化が出来る可能性もあるのです。
判りやすい説明を読むことで、サイトを見ている人のあなたに対する信頼度はあがっていきます。
大変ではありますが、メリットも大きいので、出来るだけ判りやすい文章で説明するように心掛けましょう。