士業の先生がホームページを持った時に覚えておきたい5つのポイント
「ホームページを作ったらドンドン問い合わせが来ると思っていたのに・・・ホームページがあっても集客なんて出来ないじゃないか。」と、ホームページでの集客に懐疑的になられている先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
その考えは正しくもあり、間違いでもあります。
ホームページは上手に運営しながら、情報量も増やして、はじめて集客力が出てくるのです。何もしないで、ただおいていてもホームページからの集客は期待出来ません。
「上手に運営」というのは、決して裏技のようなものではなく、コツコツと地味な作業を続けていくことなのです。但し、その「地味な作業」を間違った方法でしてしまうと、いつまでたってもホームページは育たずに、最後は諦めて放置されてしまうということになります。
それでは一所懸命情報を発信するページを作ったとしても、やり方を間違えると効果が出ない可能性があります。せっかくの努力が半分も実らないという結果にもなりかねません。後になって修正や追記をするのは大変な労力と時間がかかります。
今回はホームページを運営するにあたって、最初に覚えておくべき5つのポイントをご紹介します。
長くホームページを育てていく前に押さえておくべき知識ですので、是非覚えておいてください。
タイトルの設定
ホームページにタイトルがあるということは、みなさんご存知だと思いますが、各ページにそれぞれタイトルをつけることが出来るということはご存知でしょうか?
ホームページは本と違って、ユーザーは検索エンジン経由でホームページ内の任意のページに来て、見たい内容を読んで、また別のサイトに行くということがしばしばあります。つまり、各ページが独立して「一冊の本」と考えてページを作成する必要があるのです。
この「1ページが1冊の本」という考え方は非常に重要ですので、是非覚えておいて下さい。
違った内容の本なのに、全部同じ題名だったら、読み手はどの本に何が載っているかわかりませんよね。ですから、読み手が探しやすいように、ページ毎にタイトルを設定する必要があるのです。
今見て頂いているサイトをYahooで調べた場合、以下のように表示されます。(タイトル部分は判りやすくするためにグレーで加工しています)
タイトルは出来るだけ判りやすく、かつ、狙ったキーワードで検索エンジンで上位に表示されるように、そのキーワードを入れて作ります。このサイトは「士業 集客」というキーワードで調べてもらいたいので、このようなタイトルにしています。
このサイトの中のページで「社労士の集客のために作ったページ」があります。Yahooで調べた場合、以下のように表示されます。
このページは社労士の障害年金申請に特化して集客をするプランについて書かれていますので、タイトルにも「社労士」「集客」「障害年金」といったキーワードを入れています。
このように、ホームページでページを作る際には、中の文章だけではなく、タイトルも個々に設定するクセをつけておいて下さい。
ちなみにタイトルの文字数は18文字から30文字程度が理想と言われています。やみくもにキーワードを入れても長くなり過ぎたり、意味が判らないようなタイトルは逆効果になりますので気をつけて下さい。
メタディスクリプションの設定
メタディスクリプションというのは、検索エンジンに表示された時に表示される、そのページの説明文です。このサイトのトップページのメタディスクリプションは以下のグレーの部分です。
タイトルのところでご説明した「社労士の障害年金申請プラン」のページは以下のように表示されます。
これもタイトルと同じように全てのページが同じになるということは、ありえませんので、地味な作業ではありますが、各ページの内容を簡潔に表した説明文を設定するように心掛けて下さい。
メタディスクリプションもタイトルと同じように過度にキーワードを入れて、文章の意味が良く判らないようになっては逆効果になります。キーワードよりも「きちんとページの内容を表わしているか」に重点を置いて書いてみて下さい。
画像の最適化
画像をページに貼った時、HTMLの画面を見ると画像の部分に「alt=” “」という記述を見つけられると思います。これは画像の説明文を入れる部分です。例えば、全国民に対してどれくらいの割合で相続税を納めるかをグラフにした画像であれば、「alt=”相続税納付割合グラフ”」のように記載します。
これも各画像毎に設定する必要があります。alt属性を記述する際の注意点としては、キーワードを気にせず、画像を簡潔に説明するということを心がけて下さい。
この画像にalt属性を入れる作業は面倒なので、何も入れていないサイトをよく見かけます。確かにalt属性が無いという理由だけで検索結果の順位が大きく落ちるということはありません。しかし、こういった1つ1つは地味な作業でも、細部まできっちりサイトを作り上げていくことでサイトの価値が上がり、「集客が出来るサイト」に育って行くのです。
見出しタグの最適化
見出しタグというのは文章の構造を表わすもので、大見出し、中見出し、小見出しのような指定をするものです。
一番大きな見出しはタイトルです。これはh1というタグにするのが理想的です。
文章の中ではh2を大見出しとして、h3を小見出し、更にh3の中にいくつか分類する場合はh4を使います。
例えば当サイトの『【社労士の集客方法】障害年金申請プラン』を見て頂くと、タイトルである「【社労士の集客方法】障害年金申請プラン」がh1になっています。ここで注意して頂きたいのが、h1はそのページの内容を表わす文章なので、狙っているキーワードを必ず入れるようにして下さい。(複数入れるのは逆効果ですので、1つだけ入れて下さい)
続いて、「なぜ障害年金申請業務に特化したサイトなのか」という部分がh2(文章の中の大見出し)となって、その理由として書かれている「見る人に判りやすくする」「地域の1番を目指す」「集客から成約までの仕組作り」がh3(文章中の中見出し)という構成になっています。
このように文章構造をはっきりさせる事は読む側にとっても判りやすいですし、検索エンジンにとっても判りやすい文章と評価され、検索結果にも影響してきます。
1ページ1テーマ
最初にも書きました通り、ホームページは本とは違い、「1ページ1ページが1冊の本」という認識を持って下さい。ですから、「京都 建設業 税理士」「滋賀 一人親方 労災」のようなキーワードで上位表示を狙う場合は、それぞれのテーマにあったページを作らなければいけません。
全てのキーワードでトップページを上位表示させることは不可能ですし、検索エンジン経由で来た人は、開いたページに探している情報が載っていなければ、すぐに別のサイトに移動してしまいます。
ですから、「滋賀 一人親方 労災」というキーワードで検索された場合には、その情報が載っているページが上位表示されるような対策を取る必要があります。その対策の一つが「1ページ1テーマ」を念頭に置いてページ作りをすることなのです。
まとめ
ホームページで集客が出来るようになるまでは、コツコツ作業をしても1年くらいはかかると思って頂くのが良いと思います。今回の5つのポイントは即効力はありませんが、これらの事を念頭に置いてじっくりサイトを作り込んでいくと、1年後には、これらの対策をしなかったサイトと比べて大きな差が出てきます。
また、サイトが大きくなった後で、タイトルやメタディスクリプションを各ページに設定したり、alt属性を入れたり、見出しや記事内容を修正するのは大変な労力と時間を費やす事になります。
地味な作業ではありますが、今回ご紹介した5つのポイントを是非念頭におかれてサイト運営をしてみて下さい。